ブルーハーツ

ブルーハーツの隠れた名曲「夢の駅」のグッとくる歌詞を教えよう

ブルーハーツには「リンダリンダ」や 「TRAIN-TRAIN」の他にも隠れた名曲がたくさんあります。

ブルーハーツファン歴25年の僕がそんな隠れた名曲を教えます。

今回、紹介するのは「夢の駅」です。

おそらく多くの方が聴いたことがないでしょう。

アルバム「BUST WASTE HIP」に収録されたナンバーです。このアルバム自体が隠れた名曲の宝庫と言っていいでしょう。代表曲は有名な「情熱の薔薇」ですが、「ナビゲーター」や「真夜中のテレフォン」などファンならばニヤリとしてしまう渋い曲が揃っています。

そのアルバムの中ほど14曲中8曲めあたりに登場する「夢の駅」はミドルテンポの裏打ちナンバーです。

サビというかリフ的に流れるのは、

引用

パンパンパン パンパンパン

パーンと弾けと飛んでゆけ

弾けて飛んでいくのは、昨日までの後悔や不甲斐ない自分なのか、示唆的な内容の歌詞が続きます。

お気づきの通り、作詞作曲はヒロトです。こういう抽象的で色んな意味にとれる歌詞を書くのは彼の持ち味ですね。

その後続くのは、

引用

明日の朝 映画を観に行こう

本当の勇気を教えてくれるような

帰り道にはきのうまでに見た

悲しい場面 忘れてしまうように

後ろ向きな気持ちや自分の置かれた環境を前向きに打破したいともがく若者の気持ちです。

映画に頼らなければいけないような状況なのか、それとも映画を観に行くという前向きなアクションを起こす決心をしたポジティブな心持ちなのか聴き手次第で色々解釈できます。ヒロトらしいですね。

この曲一番のポイントは次の歌詞です。

引用

発車のベルが鳴り 一つ駅を越えた

通り過ぎたのは早すぎたのだろう

泣いている人が ホームで手を振った

本当のお別れのアナウンスが流れる

「お待たせしました 次の駅は

幸せばっかりの 夢の駅ー」

おわかりいただけましたか?

このフレーズ、

お待たせしました 次の駅は

幸せばっかりの 夢の駅

僕はこのフレーズを聴いた時、涙が止まりませんでした。

こんな悲しいフレーズは無いと思ったからです。

「幸せばっかりの夢の駅」

こんな天国のような場所、絶対に存在しないですよね。

まさに「夢の駅」なわけです。

それでも、存在しない夢の駅を信じて、とにかく生きていくしかない。

辛い状況でも一筋の希望を信じて進むしかない。

そんなことがイメージされて物哀しさが心の中にあふれてきたんですね。

でも、ヒロトの歌声はただそこに優しく存在しているだけです。

物哀しいはずなのにポジティブな感情も流れてくるんですよ。

気がついたら、このフレーズだけ何回もリピートしてました。

ぜひ一度聴いて、どんな気持ちになるか感じて欲しいですね。ヒロトらしい暖かみと寂しさの同居した名曲です。

オススメです!

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