ブルーハーツ

ブルーハーツ「情熱の薔薇」解説・ここが聴きどころ

こんにちは!マセリョウジです!

僕はブルーハーツファン歴25年以上、高校生の頃に入門編と銘打ったMIXテープを自作の歌詞カードと共に配って布教していました。

そんなブルーハーツから人生を学んだ僕が紹介するナンバーは、

情熱の薔薇です!

えー、ドメジャー曲やん!

というあなた、ちょっとお待ちよ!

歌詞聴きました?ちゃんと100回以上聴きました?自分で咀嚼して人に説明できるレベルに言語化しました?

あ、すいません。少々熱くなってしまってキモい一面を見せてしまいました。

出だしは諸行無常

「情熱の薔薇」はテレビドラマ「はいすくーる落書2」の主題歌としても知られています。いわゆる荒れた学校的な時代のドラマですね。時代を感じます。

情熱の薔薇というタイトルは、西城秀樹さんの「情熱の嵐」を連想しますね。

事実、ヒロトはハイロウズ時代に「情熱の嵐」をカバーした音源も出していますのでオマージュしている可能性はあります。

今回は、歌詞をいくつかに分けて解説し、本当の聴きどころを紹介します。

永遠なのか本当か 時の流れは続くのか

いつまで経っても変わらない そんな物あるだろうか

情熱の薔薇/ 作詞・作曲 甲本ヒロト

出だしから諸行無常を歌うヒロトの歌声にグッと引き込まれます。

変わらないものなどない、諸行無常の前には自分の存在など小さいものだと再認識します。

なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ

なるべくいっぱい集めよう そんな気持ちわかるでしょう

情熱の薔薇/作詞・作曲 甲本ヒロト

どうですか?意味わかりますか?わからないけどなんかキますよね!

「なるべく小さな」幸せと不幸せを「なるべくいっぱい」集める

大きく人生を変えるような幸せ(宝くじ当たるとか)とか、人生終わるような不幸せよりも、「振れ幅は少ないけど波がたくさんある人生」良い人生なんじゃないかと提起しています。

つまり、小さなことを幸せと感じるようなことが本当の幸せで、小さな幸せを幸せと気づかせるような小さな不幸せ、そんなことが多く起こる人生こそ良い人生なのではないかと言っているわけですね。

同意の求め方もいいですよね。言い切ることなく、「そんな気持ちわかるでしょう」

控えめですね。

一番の聴きどころは

ブルーハーツの曲の特徴として、「え?サビどこ?」みたいな曲が結構あります。

情熱の薔薇もAメロ→Bメロ(サビ?)→Aメロ→Bメロ(サビ?)→Cメロ(もしかしてここがサビ?)という構成です。

この構成がだんだんクセになってくるんですよね。CD TVでどこ流すねんみたいな感じが。

そしてそのCメロ(本当のサビ?)、ここが一番の聴きどころです!

情熱の真っ赤な薔薇を 胸に咲かせよう

花瓶に水をあげましょう 心のずっと奥の方

情熱の薔薇/作詞・作曲 甲本ヒロト

情熱の薔薇は自分の胸に咲くものだと言います。

そして、「花瓶に水をあげましょう」ときます。

おわかりいただけただろうか。

「花瓶に水をあげましょう」

自分の心に水をあげようと言っています。

涙が出ますよね。

毎日仕事で疲れ切っていませんか?自分のことを後回しにしていませんか?

自分の心に水あげていますか?

表面的に取り繕えても心の奥では薔薇が枯れているかもしれない。しっかりと自分を見つめて、知らず知らず悲鳴をあげている心と向き合って「水」をあげましょう。心のケアをしましょうよ。自分を大事にしましょうよ。

こんなにやさしい歌があるでしょうかね。

僕は大好きです。メジャー曲だよねと言われても。

頑張っているみなさんに送る清涼剤的ナンバーです。

オススメです!

情熱の薔薇はベスト盤にはほぼ入っています!

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